https://blueqat.com/yuichiro_minato2/1d0d49e0-1b08-40b6-b861-cd22fbee36dd
https://www.hpcwire.com/off-the-wire/quera-unveils-ambitious-roadmap-for-error-corrected-quantum-computers-through-2026/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000134275.html
https://note.com/tipnews/n/nd9bb2399e192
2023年末、量子コンピュータの実現に大きなブレークスルーが起きました。
2022年までには色々試行錯誤を行い進展を進めてきましたが、実現には壁があり停滞をしていた量子コンピュータ業界でしたが、ハーバード大学/QuEra/MIT等の協力チームにより48個の論理量子ビットを持つ誤り訂正量子アルゴリズムを備えた実装を実証しました。
これまでは精々3論理量子ビットでの誤り訂正が実現されていたのみで、そこからの進展がなく、なんとかNISQ(Noisy Intermediate-Scale Quantum Computer: ノイズがある量子エラー訂正が不十分な50-100量子ビット程度のコンピュータ)を目指して計算結果の信頼性は高くないものの量子コンピュータとして使えるレベルのものを目指して奮闘しつつも停滞していたという状況でしたが昨年の成果では中性原子を使用した量子コンピュータにより誤り訂正のある48論理量子ビットの実装が実現したということで非常に大きな飛躍が起き、量子コンピュータの業界はこれまでの努力や投資が完全に無駄になるほどの大衝撃を受けているようです。
従来のロードマップでは2~30年先を目指していたマイルストーンが一気に目の前に迫る成果です。
48ビットとまだ規模は大きくないものの、QuEraでは今年中(2024年)に10論理量子ビット程度の量子コンピュータの販売開始を目指すとしており2026年には100論理量子ビットの第 3 世代 QEC モデルの導入を行うとなっています。
量子コンピュータは最適ルート探索や量子化学分野、新薬開発や人工知能のさらなる進化といった幅広い分野で効果的な演算を提供するとされています。
近年ではAIの発展が非常に早いですが、これに量子コンピュータも合わさるとなると想像もできない世界が広がりそうですね。

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